ホーロー鍋を選ぶにあたり、迷うことの1つに「ストウブとバーミキュラのどちらにしようか?」ということがあります。今回は、ストウブ(24センチ)とバーミキュラ(22センチ)の両方を使っている視点からレビューとしたいと思います。
〇発売開始の時期は?
フランス製のストウブとメードインジャパンのバーミキュラですが、発売開始には大きな違いがあります。ストウブが1974年からレストラン等のプロ向けとして発売開始したのに対し、バーミキュラは2010年から発売された比較的新しい鍋です。
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ストウブ:フランス産 発売1974年~
バーミキュラ:日本産(名古屋) 発売2010年~
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〇手に持った感じの印象はどうか?
ストウブですが、レストラン等でプロでも利用されてきたこともあり、オーブン料理でも使えるように、蓋や取っ手などもがっしりとした作りになっています。
現在、ストウブの鍋を6つ持ってますが、ストウブは「製作した職人さんの個体差があるな」という印象です。
ストウブもバーミキュラもどちらも「鋳造」という砂型に鉄を流し込んで作られた鍋なのですが、1つ1つハンドメイドで作られています。
ストウブを買って箱から開けるとストウブを作った職人さんの名前が書かれたシールが貼られています。ストウブの裏には鍋のサイズの文字がくぼんで刻印されているのですが、この刻印がはっきりしていたり、文字がそこまではっきりしてなかったりと個体差があったり、蓋と本体の密閉具合も個体差があったり、ホーロー加工も表面が比較的つるつるなものだったり、ザラザラしていたりと製作した職人さんによって個体差がある感じです。(アウトレットショップでは、そういう個体差が大きいものがアウトレット品として販売されています。)
几帳面な日本人的感覚からするとやや「大雑把」な印象もありますが、もちろん一般に流通している製品は一定の規格をクリアしているものですので、(外観は別として)鍋としての機能には問題はありません。総じて、「プロが道具として使える、がっしりとした鍋」という印象です。
一方のバーミキュラを製造している「愛知ドビー」はもともとドビー機という織機用の機械を製造していた会社で、鋳造後の精密な研磨加工を得意としています。公式サイトにも「0.01mm以下の精度まで削り込むことができる」という記載があるとおり、製品の精度の高さを売りとしています。たしかに、鍋の蓋と本体は吸い付くように閉まる印象で、ストウブと比較して密閉度が高いです。また、バーミキュラは取っ手が細く大きいので、見た目にもシャープな印象がありますし、実際に持ちやすいです。
〇サイズや重さはどうか ~ストウブとバーミキュラの容量・重さ比較~
以下は、いずれも丸形の比較です。ストウブのほうは10cmから2センチ刻みでラインナップがあるのに対して、バーミキュラは14、18、22、26cmと4センチ刻みのラインナップです。
容量と重さについては、横並びにしてみるとサイズのよってストウブが重かったり、バーミキュラが重かったりで、「どちらも大差ない」といえるでしょう。
※下記はストウブ、バーミキュラ共に丸形のものの容量と重さ
〇発売開始の時期は?
フランス製のストウブとメードインジャパンのバーミキュラですが、発売開始には大きな違いがあります。ストウブが1974年からレストラン等のプロ向けとして発売開始したのに対し、バーミキュラは2010年から発売された比較的新しい鍋です。
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ストウブ:フランス産 発売1974年~
バーミキュラ:日本産(名古屋) 発売2010年~
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〇手に持った感じの印象はどうか?
ストウブですが、レストラン等でプロでも利用されてきたこともあり、オーブン料理でも使えるように、蓋や取っ手などもがっしりとした作りになっています。
現在、ストウブの鍋を6つ持ってますが、ストウブは「製作した職人さんの個体差があるな」という印象です。
ストウブもバーミキュラもどちらも「鋳造」という砂型に鉄を流し込んで作られた鍋なのですが、1つ1つハンドメイドで作られています。
ストウブを買って箱から開けるとストウブを作った職人さんの名前が書かれたシールが貼られています。ストウブの裏には鍋のサイズの文字がくぼんで刻印されているのですが、この刻印がはっきりしていたり、文字がそこまではっきりしてなかったりと個体差があったり、蓋と本体の密閉具合も個体差があったり、ホーロー加工も表面が比較的つるつるなものだったり、ザラザラしていたりと製作した職人さんによって個体差がある感じです。(アウトレットショップでは、そういう個体差が大きいものがアウトレット品として販売されています。)
几帳面な日本人的感覚からするとやや「大雑把」な印象もありますが、もちろん一般に流通している製品は一定の規格をクリアしているものですので、(外観は別として)鍋としての機能には問題はありません。総じて、「プロが道具として使える、がっしりとした鍋」という印象です。
一方のバーミキュラを製造している「愛知ドビー」はもともとドビー機という織機用の機械を製造していた会社で、鋳造後の精密な研磨加工を得意としています。公式サイトにも「0.01mm以下の精度まで削り込むことができる」という記載があるとおり、製品の精度の高さを売りとしています。たしかに、鍋の蓋と本体は吸い付くように閉まる印象で、ストウブと比較して密閉度が高いです。また、バーミキュラは取っ手が細く大きいので、見た目にもシャープな印象がありますし、実際に持ちやすいです。
〇サイズや重さはどうか ~ストウブとバーミキュラの容量・重さ比較~
以下は、いずれも丸形の比較です。ストウブのほうは10cmから2センチ刻みでラインナップがあるのに対して、バーミキュラは14、18、22、26cmと4センチ刻みのラインナップです。
容量と重さについては、横並びにしてみるとサイズのよってストウブが重かったり、バーミキュラが重かったりで、「どちらも大差ない」といえるでしょう。
※下記はストウブ、バーミキュラ共に丸形のものの容量と重さ
【ストウブ】 | ||
サイズ | 容量 | 重さ |
10cm
|
0.3L | 0.7kg |
12cm
|
0.4L | 1.2kg |
14cm
|
0.8L | 1.6kg |
16cm
|
1.4L | 2.3kg |
18cm
|
1.7L | 2.9kg |
20cm
|
2.2L | 3.2kg |
22cm
|
2.6L | 4.0kg |
24cm
|
3.8L | 4.4kg |
26cm
|
4.6L | 5.2kg |
28cm
|
5.9L | 6.7kg |
32cm
|
8.4L | 8.0kg |
【バーミキュラ】 | ||
サイズ | 容量 | 重さ |
10cm
|
- | - |
12cm
|
- | - |
14cm
|
0.85L | 1.8kg |
16cm
|
- | - |
18cm
|
1.75L | 2.6kg |
20cm
|
- | - |
22cm
|
3.5L | 4.2kg |
24cm
|
- | - |
26cm
|
5.0L | 4.9kg |
28cm
|
- | - |
32cm
|
- | - |
〇鍋底の違い
ストウブ(ラウンド)とバーミキュラの一番の違いは鍋底の形状です。ストウブは平らであるのに対し、バーミキュラにはグリルパンのように波型になっています。「グリルの焼き目をつけたい」とか「余計な油を落としたい」というときにはバーミキュラの波型の鍋底が良いかもしれませんが、その分若干洗いにくいです。個人的にはストウブとバーミキュラの両方使っていますが、鍋底については「どっちでも良い」というのが現時点の感想です。
〇作れる料理に違いはあるのか?
ストウブとバーミキュラ、関心を持っている人の多くは「無水料理がしたい」とか「ローストしたい」とかでしょう。これらはストウブとバーミキュラのどちらも可能です。鍋を使いこなす人にとっては両者で作れる料理の違いがもしかしたらあるのかもしれませんが、普段使いでは「作れる料理に差はない」というのが印象です。
〇価格はどうか?
ストウブとバーミキュラの大きな違いは、流通経路と販売価格でしょう。
ストウブは公式オンライサイトの他、デパート等の小売店、アマゾンや楽天等、様々な流通経路で売られています。公式サイトやデパート等では定価販売ですが、アマゾンや楽天等では並行輸入品が販売されており、定価の3分の2くらいの価格で購入することが可能です。一方で、バーミキュラは販売ルートが限られており、公式サイトの他は、デパート百貨店、あとはヨドバシ.com等の一部オンラインショップでしか販売されてなく、ほぼ定価販売となっています。
〇オンラインショップでストウブを買うときの留意点
ストウブは、アマゾンや楽天、ヨドバシ.com等のオンラインショップでも多数取り扱いがあり、価格もショップによってさまざまです。私もこれまで、オンラインショップで4つ購入しましたが、口コミ等を参考に評判の良いショップで買ったので「ホーロー欠け」といった「使うにがっかりする」ような商品にあたったことはありません。(14cmはネット最安値のところで買いましたが、塗装がイマイチでした。)
ストウブは前述のとおり個体差がありますので、ネットの最安値より多少高くても、購入者都合で返品が可能なショップ(例えばヨドバシ.comやアマゾン)にすると安心でしょう。
ストウブは前述のとおり個体差がありますので、ネットの最安値より多少高くても、購入者都合で返品が可能なショップ(例えばヨドバシ.comやアマゾン)にすると安心でしょう。
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